2011年12月15日木曜日

上勝学講座「遠藤さんと考えよう!人に伝えるチカラ」を開催します!!

冬本番に向かって本格的に寒くなってきた上勝です。冬支度を急いでしなくては。

さて、今回は上勝学講座開催のお知らせです。
今回は「遠藤さんと考えよう!人に伝えるチカラ」と題して、
人に伝わりやすい話し方、興味を持ってもらえる話し方について一緒に考えよう!
というテーマで開催します。

タイトルにある“遠藤さん”とは誰か・・・。



じつは四国放送アナウンサーの遠藤彰良さんなのです!!
徳島在住の方はご存知の方が多いかと思いますが、
今春に惜しまれつつ終了した「おはようとくしま」で、
毎朝、徳島のどこかを歩きながらレポートしていたあの方です!
私は徳島生まれ、徳島育ちで毎朝おはようとくしまを観ていたので、
打ち合わせに伺った際に本物だ・・・と緊張しました。

今回はその遠藤さんと一緒に人に伝わりやすい話し方について一緒に考えようと思います。
“一緒に考えよう”なので、座学ではなく遠藤さんとマンツーマンでお話したり、
みんなで話し合ったりという形式で行う予定です。

私は、遠藤さんはアナウンサーなので、話の構成をしっかり立ててリポートされているんだろうなと
思っていたのですが、以外にも構成は考えていないそうです。
おはようとくしまのレポートは偶然出会った人と話をするので、そういうスタイルだったのでしょうか?
私は、構成をちゃんと立てなくちゃ!と思っていたので、そのアドバイスを聞いて
固く考えなくていいんだと気分が楽になりました。

「人に伝わりやすい話し方」のチカラをつけることは難しく、
今回の講座だけではチカラが十分つくわけではありませんが、
参加者の方が人に何かを説明するときのコツをつかんだり、
緊張がほぐれるヒントになればと思います。
どしどしご応募ください!!



(もり)

2011年12月10日土曜日

おおしも


一か月ぶりのご無沙汰です、上勝学舎の上勝学者、宮井です。

上勝では昨日初降雪がありました。

そして今日はあろうことか、朝からしものネタをお知らせします。




もうすぐ冬至ですね。みなさま健康に気を付けて師走をお過ごしください。

(宮井)

2011年10月26日水曜日

搾汁のメカニズム

今夏7kgダイエットに成功し、油断の末に8kg太ったスタッフ宮井です。

いよいよ明後日から棚田サミット@上勝町の開幕ですね!

さて、今日は棚田サミットとあまり関係ない上勝の風景をお届けします。


上勝町の農業粗生産額はたぶん17億円ぐらい(スタッフ宮井調べ)。

その内3億円弱を占めるであろう果樹の、約半分が香酸柑橘類です。

主品目はすだち・ゆこう・ゆずの三種類。それぞれ9月、10月、11月と

リレーで収穫期を迎え、歪みない収穫体系を実現しています。


そして今月が旬の「ゆこう」のオススメの味わい方がこれ。




「ゆこう」はポン酢の材料になる、ダイダイとよく似た感じの柑橘です。

上勝ではこれを各家庭で搾って「酢」を作ります。



搾汁機へとかけられ、果汁は種やアクを濾されて右のボールに。

カラカラに搾り尽くされたガラはコンテナへと落ちていきます。



オーナーのご好意で搾汁機の機構(メカニズム)を見せていただきました。

取っ手の裏には包丁が据えられ、それによる切れ目が搾汁効率を高めます。

いやぁ、甘酸っぱい香りがたまりませんね!

上勝町の香酸柑橘加工品はJA東とくしまのネット通販で手軽に購入できます。


それではみなさん棚田サミットでお会いしましょう。

(宮井)

2011年10月19日水曜日

上勝マイスター講座、満員御礼にて閉幕。


今日は上勝マイスター講座の千秋楽の模様をリポートします。


9月に(株)いろどり様と共催で集中開催された上勝マイスター講座。

最終日となる9月22日のテーマは「上勝の食と農の新たな展開」。上勝町に

移り住んで早半年。食農経済学が専門のスタッフ宮井が満を持して、上勝

の食と農の最新トピックをお届けします。





最初の講師は上勝町有機農業研究会会長の藤田正先生。

5年前にワーキングホリデーを通じてIターンされた藤田先生は有機農業と

出会い、今や30人を越える農家組織のリーダーとなっています。

農家としては3年生ですが、某財閥系商社幹部や会社経営を通じて得た

豊富なビジネス経験を元に、地場スーパーに産直出荷を行っています。


田舎の「直売所」のイメージが強い産直ですが、直売の主流は毎日手軽

に買える「スーパーインショップ型産直」へとシフトしているのです。


講義後、会場からは床の張替えから合併浄化槽設置まで、自らの手で

リフォームしたというIターン定着のノウハウから、JAと卸売市場を中心

にした既存の農産物流通システムの限界に関する議論まで、時間一杯

活発な質疑応答が行われました。



そして最後、上勝マイスター講座のおおとりを務めていただいたのは

(株)高鉾建設代表取締役の山下俊洋先生です。


ポカ○スエットで有名な某社で、オロ○ミンCなどの未知の飲料をゼロから

ドブ板営業の末に開拓した経験を持つ山下社長。

家業の建設会社を継いだものの、そのフロンティアスピリット尽き難く、

一年前から取り組まれている上勝の棚田米を使ったお酒プロデュース

の裏話の数々を披露していただきました。

さすが営業畑出身と言いますか、緩急自在の巧みな山下社長の話し振

りに会場は笑いと驚きの渦に。



今の上勝を代表するお二人の講義は大変な反響を呼び、30名から40名

に定員変更した上勝マイスター講座は満員御礼となりました。

平日の夜に遠く上勝まで足を運んでくださった参加者の皆様、社外秘の

ノウハウを惜しげもなくお話くださった講師の皆様にこの場で感謝させて

いただくとともに、この講座から新たな地域の食と農の取り組みが生ま

れることを切に望みます。ありがとうございました。

(宮井)

トポス2007 秋のお色直し

上勝は朝晩がかなり冷え込むようになりました。
そろそろ冬支度をはじめなくては。

さて、昨日参加させていただいた、トポス2007の秋のお色直しの様子をお伝えします。
トポス2007は、2007年に徳島県で開催された国文祭のときに造られた、
アート作品のひとつです。
4月にあったお色直しのときも参加させていただきました。

4月に花の植え替えをしてからそのままになっていましたが、
棚田サミットが来週に迫ってきたので、秋のお色直しです。
トポス2007がある地区の方と、このアート作品の作者であるたほりつこ先生と作業を始めます。
背が高くなった草を刈っただけの状態がこちら。
色の種類が少なく、なんだか寂しげです。





まずは植木鉢に生えた草や枯れた花を抜いて、きれいにしていきます。
植木鉢は、上勝町内外の方が参加して上勝産の土を使って、野焼きで作ったそうです。
素焼きでしょうか、赤みがある色であたたかい印象です。
作業開始から1時間半くらいで、ずいぶんきれいになりました。



さてさて、ここから花を植えていきます。
菊、シクラメン、なでしこ、プリムラ、パンジー、ビオラ、葉牡丹。
とっても華やかです。
この花たちをどこに植えるか、たほ先生と一緒に考えます。



場所が決まれば、どんどん植木鉢に植えていきます。
そしてできあがった作品がこちら。
一番上にある写真と比べると大違いです。
やっぱり花があると華やかになっていいですね。

2007年に完成してから4年が経ちますが、トポス2007の手入れは
今日のようにみんなが集まって続けられています。
植える花によって、季節によって変化していくアート作品、
そして作家さんと地域の方が一緒になって作品を作っていくことがほんとうに素敵だなと思います。



上勝町内では、来週の棚田サミットに向けて、訪れてくださる方をお迎えする準備が
町中で進んでいます。
10月28日~29日の棚田サミットをお楽しみに!!
(もり)

2011年10月11日火曜日

役者、農村舞台に立つ。


上勝では稲の収穫を終えて、これから楽しいお祭りのシーズンです。

上勝のお祭りは「名」と呼ばれる11地区を単位に、川上から順にお祭りが

勝浦川を降りてくるような形で行われます。



お祭りの会場となる神社にはそれぞれ「農村舞台」があるのが特徴です。

昭和の頃は旅芸人の一座を呼んで、また時には自分たちが役者となって、

伝承(神話,平家落人伝説など)にまつわる寸劇を催したそうです.



昨日は大字旭地区で最大の集落、田野々名でお祭りがありました.

昔は席取りが必要なぐらいの超満員だったそうですが,今はSS席が大変

お求めやすくなっているそうです。もちろん無料です(笑)

この日は神社の若連が中心となって、ヤマタノオロチを題材にした寸劇を

演じていました。ご覧の衣装とセットで、かなりの気合を感じます。



お祭りの余興にはライブもあり、大いに盛り上がりました.

集落の方々が見知らぬ私にも気軽にお声かけてお酒を勧めてくれましたが

車で来ていたので泣く泣くジュースにて失礼しました(^^;


さて13日は私の集落、野尻名のお祭りがあります。私もお御輿を担ぐ予定

になっていて、今から緊張してます。

平日ど真ん中のお祭りですがぜひ足をお運びください.

(宮井)

2011年10月6日木曜日

上勝学講座「農業リーダーと複合経営」

 9月17日(土)の第7回上勝学講座の興奮も冷めやらぬまま、翌18日(日)は

上勝町内にて第8回・第9回上勝学講座を開講しました。




この日は「上勝マイスター講座」の名に相応しい、上勝農業の達人お二人に

講演をいただきました

トップバッターは役場を7年前に退職され、農業を振興する行政の立場から

柑橘農家に転進された山部さんにお話をいただきました。

1981年の若手職員時代、寒害によるミカン大量枯死を経験した山部さんは

標高差に応じた作目転換などを指導したそうです。

そして自らが一農家となったいま、選んだ品目は「冷蔵すだち」。

元行政マンとして、一農家として、両方の側面から上勝の農業を語っていた

だきました。



続いてはこの50年、激動の上勝農業の展開を現場で支えてきた伊井重夫

さんに、上勝流「多角的農業経営の極意」についてお話をいただきました。

1970年代の養鶏推進、1980年代のキウイ導入、そして現在の上勝特産品

である原木椎茸など、その時々の時代とニーズにあった品目を次々と取り

入れてきたそうです。

適地適作ならぬ「適時適作」は、先に講義いただいた役場職員時代の山部

さんとの二人三脚の成果でもあったと思います。


会場からはJAと卸売市場を中心とした、従来の産地体系の在り方に関する

疑問質問が相次ぎ、「上勝型農業」構築に向けた意見交換が活発に行われ

ました。


いやぁ、上勝農業の歴史って本当に激動ですね。

ではまた上勝学講座でお会いしましょう。

(宮井)

2011年9月30日金曜日

あの雨が来る前に、あたしを拾って。

こんにちは、上勝の風俗風土を日夜研究しているスタッフ宮井です。

この週末は雨ということで、秋の味覚の栗拾いにチャレンジしてきました!




よく熟れた栗は勝手にパックリと開きます。開いていない毬栗は未成熟か、

中で水が溜まって虫が湧いているので注意が必要です。

食べようと剥いたら白い幼虫がコンニチワ!となっては食品安全上、信用

上の大問題ですね。



素人二人で30分少しぐらいでしょうか、バケツ一杯拾えました。



農家が採った「農産物」を、消費者が手にする「食料品」にするには選別と

調整作業が重要です。腐ったり傷付いた栗を選り分け、茹でやすいように

大きさごとに袋詰めしていきます。拾うよりもこちらの作業が大変です。

この一袋でいわゆる一級品、「L・秀品・1kg」の商品の完成です。国産栗は

450~700円/kg程度で取り引きされているそうです。

いやぁ、お金儲けって本当に大変ですね。ではまた上勝でお会いしましょう。

(宮井)

2011年9月29日木曜日

上勝町の棚田における価値、保全と活用

9月17日、徳島大学日亜会館にて第7回上勝学講座を開催しました。





ちょっと難しそうな題名に、当日はあいにくの雨模様でしたが、大学生高校生

農林水産系の官公庁を中心に33名の方にご参加をいただきました。


まず澤田講師から上勝町の棚田を巡る動きについて概説をいただきました。

卒論であればそのまま一章に出来てしまうボリュームで、上勝の棚田があく

まで住民主体の取り組みで保全されてきたことをお話いただきました。



続いては徳島大学総合科学部の癒し系教授のお二人が登場。

歴史地理学の平井先生は、貴重な江戸時代の古地図と現在のGISデータ

(地理情報システム)比較から、上勝の棚田や民家が、200年の間ほとんど

変わっていないというお話をいただきました。


おしゃれな眼鏡がポイント、文化人類学の高橋先生からは上勝町の里山

や棚田を中心に、同心円状に八百万(やおよろず)の野神(のがみ)さんが

崇拝されてきたことについて講義をいただきました。

昨今の石仏ブームもあってか、上勝町の小宇宙的な宗教観のお話に会場

一同から「へぇー」の声がもれていました。


当日の総合司会は経済地理学がご専門の豊田先生でした。会場からは

こうした素晴らしい価値を持つ棚田をどう保全していくか。特に政治経済

的な視点からの意見質問が多く出され、活発な議論が行われました。



いやぁ、上勝の棚田って本当にいいものですね。

ではまた上勝学講座でお会いしましょう。

(宮井)

2011年9月22日木曜日

上勝マイスター講座2日目、農家民宿とアメゴ養殖


上勝の食と農の達人をシリーズで紹介する「上勝マイスター講座」。

2日目となる9月13日(火)は、上勝町でも一際標高の高い市宇地区で、

農家民宿を営まれている植松ご夫妻と、上勝町最上流集落の八重地地区

でアメゴ(あまご)養殖を営まれる中内さんにフォーカス!


この日の講演のトップバッターは「農家民宿 里がえり」の植松ご夫妻。


標高600mから眺める極上の里山風景を求め、何ヶ月も先まで予約が一杯

という人気の秘密、民宿の立ち上げ経緯などについてお話いただきました。

お客さんにとって、市宇のゆったりとした時間の流れが何よりのご馳走で、

植松さんにとっては、遥か都会からやって来るお客さんの話を聞くことが

何よりの楽しみだそうです。

続いては山深い上勝町でも最も山奥の集落、八重地で「漁業」(!)アメゴの

養殖をされている中内さんの登場です。


庶民には中々味わえない高級食材、アメゴ(あまご)の養殖や八重地集落の

農業50年の歴史について講演をいただきました。

アメゴの卸価格は2000円/1kg。高騰する餌代と低迷する単価の中で、加工

を行うなど、新たな試みで収益性を確保する必要があるとのお話も出ました。



おかげさまで今回も大盛況だった上勝マイスター講座(上勝学講座)。

次回は本日19時、「儲かる有機農業」と「棚田とお酒」をテーマにした講演を

予定しております。


(宮井)

2011年9月20日火曜日

産直野菜と棚田のお酒から、上勝の食と農を考える。


 毎回好評をいただいている上勝マイスター講座もいよいよ最終回!


9月22日のテーマは「上勝の新たな食と農の取り組み。

農薬化学肥料を使わない野菜を、地元某スーパーに産直出荷を行う

藤田氏と、建設会社に酒販事業部を設置して上勝の棚田米を使った

お酒をプロデュースしておられる山下氏を講師にお迎えして、上勝の

これからの食と農について考えます。


日時:9月22日(木)19:00~21:00

場所:福原ふれあいセンター(月ヶ谷温泉となり)
上勝町福原字平間45-2
お申し込み:050-3438-8649
kamikatsu-school@cr.tokushima-u.ac.jp

お申込みは22日当日の17時まで受け付けております。

2011年9月14日水曜日

「上勝町で学ぶ 棚田活用術セミナー」のお知らせ

上勝町では、10月28日~29日に全国棚田サミットが開かれ、
棚田の保全や活用について意見や案を出し合います。

その棚田サミット開催前後には
上勝町で学ぶ 棚田活用術セミナー」が開催されます!!

おいしく棚田米を炊くコツや、薬草料理のお話まであります。
いろんな活用術が学べるセミナーになっているみたいです。
だれでも参加できるようなので、面白そうだなと思ったらこれを機会に
ぜひ上勝町へお越しください!

詳細は株式会社いろどりのホームページをご覧ください。

(もり)

2011年9月13日火曜日

いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』

9月といえば読書、食欲、そして上勝学講座の季節。

今月は(株)いろどりさまとの共催で、上勝の食と農の達人を7人ご紹介する

「上勝マイスター講座」を開催します。

9月9日はその第一弾として、上勝が誇るいろどりのパイオニアのお一人、

高尾晴子さんを講師に迎えて「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」の

題目で講演をいただきました。




平日夜、しかも上勝町での講演にも関わらず、農家の方がいろどりを語る

という新たな試みに、総勢37名の方のご参加をいただきました。


タブレット端末、GALAXY片手にいろどりの魅力を語る高尾さん。

その真髄は「やめられないとまらない、○○○えびせん」の心だそうです。

農家の努力と工夫を上手に引き出す「いろどりシステム」。単純に聞こえて

簡単に真似の出来ない奥深さに、会場からは「へぇ!」の連発でした。



さて、「上勝マイスター講座」はまだまだ続きます。


9月18日(日)のマイスター講座は農家 × 農家のガチンコセッション。

元役場職員の「農業リーダー」山部さんと、上勝の農業を知り尽くした

「多角的農業経営」のプロ、伊井さんを講師にお迎えします。

お二人のお話から、上勝町の農業の過去・現在・未来を学びます。



9月22日(木)は上勝マイスター講座の最終日。

前半の講師は、徳島市内にも多くのファンを持ち、自然農法で産直

出荷を行うIターン農家の藤田さん。

後半の講師は、上勝の棚田米と水を使ったお酒をプロデュースする


上勝の新たな「食」の潮流を切り開くお二人の話、お聞き逃しなく!!

(宮井)

2011年9月7日水曜日

徳島の食を発見!徳島マルシェ!

産地と消費者が直接繋がる、「産直市」として誕生したマルシェ。

徳島でも『とくしまマルシェ わくわく日曜市』が、毎月第四日曜日に徳島駅

近くの東船場新町ボードウォークパラソルショップにて開催されています。

密かに農業経済学が専門の学舎スタッフ宮井。8月27日のわくわく日曜市で

マルシェ・デビューしてきました!




徳島駅前(徒歩10分位)の川沿いに、白いパラソルが優雅に立ち並びます。

日曜市は現品限りの、さながら見本市会場。お邪魔した10時前には人気の

商品はどれも品薄状態でした。食は競争!考えが甘いぞスタッフ宮井!!


当日は加工品と生鮮品のお店がだいたい半々ぐらい。マルシェをPRの場と

考えてか、企業のアグリ(農業)部門の出店が多くてとても新鮮でした。



そんな中で今回私が注目したのは、柳田農園さんのドラゴンフルーツ!

月下美人のように年に一度、月夜にしか花が咲かないドラゴンフルーツは

栽培が非常に難しい反面、アジアで人気上昇中の熱帯果樹です。


ポイントは、津乃峰製作所さんと共同で青色LEDを使って栽培していること。

青色発光ダイオードで有名な徳島らしい仰天の栽培技術です。


その他にも、徳島の面白い農産品がいっぱいのわくわく日曜市。

ぜひ一度足を運んでみてください。

とくしまマルシェ
http://tokushima-marche.jp/home/


(宮井)

2011年9月5日月曜日

第4回上勝学講座「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」を開催します!

立て続けのお知らせですが・・・どんどん開催していきますよ~!!
第4回上勝学講座「いろどり、葉っぱが生み出す魔法の『力』」を開催します!

今回の講師は、いろどり農業のパイオニアである高尾晴子さんから、「葉っぱ」ビジネスについて
講義をいただき、過疎地域での新たなビジネスモデル創出・育成のノウハウについて学びます
なお本講座は、「上勝マイスター講座」と題して、株式会社いろどり様との共催で、
上勝の食と農の達人を紹介するシリーズ講座(全7回予定)のひとつとして開催します。

詳細は上勝学舎のホームページにも掲載していますので、こちらもご覧ください。
台風により中止になりました「ゼロから始める『儲かる』有機農業」の新しいスケジュールは、
現在調整中ですのでお楽しみにお待ちくださいませ。




(もり)

第7回上勝学講座「上勝町の棚田における価値、保全と活用」を開催します!

第7回上勝学講座「上勝町の棚田における価値、保全と活用」の開催内容が決定したので、
お知らせします!!

町内にはたくさんの棚田があります。
樫原の棚田は、平成11年「日本の棚田百選」に認定され、
平成22年には徳島県で初めて「国の重要文化的景観」に認定されました。
今年はその棚田を現地会場とする、全国棚田サミットが10月28~29日に開催されます。

今回の上勝学講座は、上勝町にある棚田の「価値」「保全」「活用」について、
徳島大学教員の棚田研究の成果の発表と、棚田を活用した新しい価値づくりについて、
参加者のみなさんと意見交換をしたいと思います。

澤田先生からは、棚田の保全に向けて地元のNPOや住民の方の取り組みのお話、
平井先生からは、昔からほとんど変わらない棚田や里道のお話、
7月の祠めぐりに同行させていただいた高橋先生からは 、
祠調査結果のお話が伺えるのではないでしょうか。

私は平井先生の調査に同行させていただきましたが、
昔と同じ道を歩いていると、着物を着てちょんまげを結った人もこうやって歩いたんだろうか・・・
と昔に思いをはせてわくわくしました。
今回のお話もとっても面白いと思うので、みなさんぜひお越しください。
会場が徳島大学本部(裁判所近く)ですので、ふらりとお越しくださいませ。
お待ちしております!!
詳しくは上勝学舎ホームページにも掲載してありますので、こちらもご覧ください。


 (もり)

2011年9月4日日曜日

上勝発!大学附属植物園、見学ツアー

回想日記の第二段は8月22日(月)!

この日は上勝町の農家さんの希望で、徳島市国府町にある徳島大学

薬学部の附属植物園をご案内しました。




住宅街のど真ん中にこつ然とある植物園。年に数回ほど一般公開をする

そうですが、毎回迷子続出だそうです。

実は私も今回初めての来園で、やっぱり迷子になりました(^^;

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl




この木、何だか分かりますか?

これはミカンの仲間だそうです。しかも植えてまだ10年経っていないぐらい

成長の早い種類だそうです。この他にも、園内には世界の薬草が700種類

栽培されていて、しかもその内80種類が絶滅危惧種だそうです。




建物内には標本や、貴重なサルスベリの仲間なども展示されています。

12名の参加者の方からは、植物園の目玉であるハバネロなど唐辛子類、

それに香草類に注目が集まっていました。この辺はさすが現実的ですね。


さて、徳島大学薬学部附属植物園は秋にも一般公開の予定だそうです。

お問合などは下記まで!

http://150.59.84.2/?&rf=138

(宮井)

2011年9月1日木曜日

第3回上勝学講座中止のお知らせ

明日9月2日に予定されていました、第3回上勝学講座ですが

台風による荒天のため中止とさせていただきます。


日程を延期して開催できる場合は、追ってこちらの公式ブログ

またはツイッター徳島大学地域創生センターの公式ウェブ

告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。


なお9月9日の第四回講座、「いろどり、葉っぱが生み出す魔

法の『力』」についてはご案内通りの開催を予定しています。

ふるってのご参加、お問い合わせをお待ちしております。





(宮井)

2011年8月31日水曜日

地域資源、そして毒蛇と向き合う。


スタッフ宮井より、ずいぶんご無沙汰の上勝学舎日記。ゆっくり日記も書け

ないぐらいに、8月後半は怒涛の上勝ライフを満喫しておりました。


まずは8月20日のご報告。

上勝町スーパー林道方面最奥地の集落、雄中面(おなかずら)集落の地域

資源調査に役場やカミカツーリストの方とともに同行させていただきました。





道無き道を進む調査隊員たち。山歩きブームの流行で、こうした難度の高

いルートの開発が観光客の誘致に重要だそうです。

難度は高くても安全第一!上勝町役場建設課の方たちのチェックの目が

道中そこしかしこに光ります。

そしてその目に映ったのは・・・・



出ました!毒をお持ちの蛇、ハブです。

地元集落の方が鎌首もたげて威嚇するハブにペットボトルの口を近づけると

スルスルと自分から入っていきます。なんとまぁ前向きな人生!

このあと空気穴を開けたのですが、穴が大きすぎて大変なことになりました。


まだまだ季節は行楽シーズン。湿気の多い山道はハブに気をつけましょう!

上勝学舎からのお知らせでした。

(宮井)

2011年8月29日月曜日

第2回上勝学講座「レジデント型研究講座」終了しました

8月26日に千年の森ふれあい館にて開催されました、第二回上勝学講座

「レジデント型研究講座」が無事終了しました。


アカデミックな香り漂うタイトルに、ひょっとしたら参加者が少ないかも・・・

とスタッフ一同心配していたのですが、13名の方にお越しいただき、アット

ホームな雰囲気で講座が行われました。



今回の講師は一見して強面の鎌田先生。じつは笑顔が素敵!

鎌田先生は生態学がご専門ですが、マネジメント論など異分野の手法から

生態系保全に迫っています。今回も文系理系にとらわれない広い視点から

レジデント型拠点に関してご説明いただき、とても分かりやすい講座でした。


講座後半は、講座コーディネーターの澤田氏(徳島大学客員教授)による

講座の成果に関するワークショップが行われました。

限られた時間の中で、「学び」と「気付き」についてテキパキと整理していく

澤田さん。

難解なテーマでしたが、フロア参加者を即席コメンテーターに仕立てたり、

お二人の息の合った進行で参加者の理解と興味も深まった様子でした。


さて、全12回の上勝学講座は次回からシリーズ開催に入ります。

上勝の食と農の達人、『上勝マイスター』9人を講師にお迎えして、上勝

のアグリビジネスの最前線を徹底研究します!お楽しみに!!

http://www.cr.tokushima-u.ac.jp/kamikatsu/article/0019911.html

(宮井)

2011年8月23日火曜日

愛だ!上山棚田団へ入団? part2

 やっとpart2を書きます。
もう伺ってから3週間も経ってしまいました・・・。
前回のpart1はこちら

今回は棚田や地域活性化に関することを書こうと思います。
ここは幾重にも重なった棚田を一望できるビューポイントです。
棚田の右中央と一番下の棚田は耕作されていますが、他は休耕田になっています。

右中央は地域の方(おじいちゃんだったかな?おばあちゃんだったかな?)が作られています。
下は農機具メーカーさんの社員研修で作られているそうです。
以前はこの棚田や木や竹に覆われて見えなくなってしまった棚田でも
稲穂が揺れていたんだな~と昔に思いをはせます。

昔は8300枚も棚田があった」 という説明を書いている立て看板もありました。
ん~想像ができないですね。


  

この棚田は上の写真の棚田から小さな尾根を回り込んだところにあります。
この棚田は稲が青々と茂っていますが、今回案内をしていただいた西口さんたちが
復田したそうです。

始めは大阪周辺の農業などに興味がある人たちが集まってきて、
ひたすら草刈をしていたそうです。
あるとき地元の方が「草ばっかり刈って何がしたいんや?」と声をかけてきてくださり、
「お米が作りたいんです!!」と言うと、「うちの田んぼでやるか」と貸してくださったそうです。
1年目はいろいろ指導していただきながらお米を作り、秋にはお世話になった方々をとれたお米で
おもてなししたそうです。
すると、「うちの田んぼでもやるか?」と声をかけていただいて、
お米を作る面積が増えていったそうです。
今ではお米を売るところまで活動が広がっています。すごいなあ~。


どんどん復田しても、まだまだ棚田はいっぱいあります。
そして、草ぼうぼうにしておくわけにもいかない・・・。
草刈はとても大変なので、手伝ってもらうのはヤギと牛たち!
その名も上山棚田牧場!!
休耕田に放牧して草を食べてもらっているそうです。
しっかり草刈してくれよ~。


今回はほんとうに短い時間だったので、お話を伺えていない部分や、
私が理解できていない部分がたくさんあります。
森林再生の活動やセグウェイで走ってみたり。
もっともっとたくさんの活動をされていて、私も全体像がまだ見えていません(笑)。
活動内容が幅広く、行動をおこし実行するスピードも想像以上で本当に驚きでした。

なぜここまでスピードある活動ができるのか。
私が感じたことは、参加者の熱い思い、賛同してくれる地域の方の協力、
市や県もサポートしてくれる状況、そして価値がないと思われていたものに価値を見出し、
それを活用や販売する術があること、そして何より地域の方々に信頼されていることでしょうか。
「上山棚田団」で検索すると紹介ページがたくさんでてきますが、
下記に挙げたところがわかりやすいかな?と思います。
特に動画つきのほうでは、棚田で稲作が行われていた昔の様子から、
荒れていた時の様子と復田が進んでいる現在の様子が紹介されているのでおすすめです!

お忙しいなか、上山を案内していただきおいしいご飯もごちそうになり、
ほうとうにありがとうございました!
そろそろおいしいものがたくさん収穫できるころなので、それも楽しみにまた伺います!


ホームページなど紹介ページ
http://ecollabo.net/modules/tinyd1/index.php?id=4

動画つき紹介ページ
http://blogs.itmedia.co.jp/ecobrand/2011/07/post-a1b8.html

2011年8月19日金曜日

第2回上勝学講座「レジデント型拠点のあり方と使い方」を開催します!!

ブログで紹介することをすっかり忘れていて、近々になってからのお知らせです。
ほんとうにごめんなさい・・・。

第1回「上勝晩茶」につづき、
第2回「「レジデント型拠点のあり方と使い方」を開催します!!
今回は徳島大学大学院の鎌田磨人教授に講師をしていただき、
地域の課題を住民の方、研究者、専門家が協力して解決していく方法について
お話をしていただきます。

前回の晩茶と比べると講座らしい(?)内容ですが、難しくはないですよ~。
レジデント型研究とは、研究者や専門家の人たちが地域をよくしたい!!と思って、
地域の課題研究をしたりその成果を生かして活性化していく・・・というような感じです。

私も詳しくはないので、これだ!とは言えないのですが、
上勝学舎がまさにレジデント型研究の拠点としての役割を持っています。
ひよっこながらも研究者としてここで活動させていただいていますし、
私の知識を上勝のみなさんが幸せになるようにどやって生かしていったらいいか・・・
と日々考えながら町をうろうろしています。

町内には、研究者や専門家の方も一緒になって課題解決に取り組んでいるところが
たくさんあります。
千年の森ふれあい館やゼロ・ウェイストアカデミー、環境とまちづくり、いろどり・・・などなど。

今回の講座で講師をしていただく鎌田先生も、高丸山の森づくり部会の会長をされており、
どの木をどこに植えたらいいか、ブナ林の植生調査(なにがどれだけ生えているのか調査)
などをされています。

みんなで協力して課題解決をしていく方法を教えてもらいながら考えてみましょう!!


(もり)

2011年8月9日火曜日

愛だ!上山棚田団へ入団? part1

8月3日に、岡山県美作市上山で活動されている上山棚田団のところへ、
視察にうかがわせていただきました!
早く書こうと思っていたのに、もう1週間が過ぎてしまいました…。ごめんなさい。

なぜ私がお話を聞いてみたい!と思ったか。
それは、twitterでフォローさせていただいている上山棚田再生事業副会長さんの
「棚田を守るには水路をまもらんとProject始動しますー」というツイートを見つけたから。
私が上勝で考えてみたい、やってみたい!と思っていることをもう始めているとは、
先を越された~!という思いと、おんなじこと考えている人おるんやなあといううれしさから、
さっそく視察させてくださいとメールさせていただきました。

6月に本を出版されていたので、さっそく本を購入してどんな活動をされているのか予習をして、
わくわくしながら伺わせていただきました。

まずはじめに案内していただいたのは、上山地区を一望できる高台です。
集落全体を通り越して市内の中心のほうまで見渡せます。見晴らし最高!!
雰囲気は上勝の樫原と似ているなと感じました。




 ここで、上山についていろんなお話を伺います。
人口は今は120人くらい。昔は800人が住んでいたそうです。
高齢化率ははっきりとわかりませんが、おそらく90%を超えている(!?)そうです。

田んぼも今は耕作できていない面積が多いですが、昔は8300枚も棚田があったそうです。
昔の写真が本に載っていますが、この棚田すべてに水が張られ稲穂が風に揺れていたら、
そりゃあ~きれいだろうなあ。
見てみたい!!

 さて、本題の水路のお話を伺います。
まずは水源になっているため池へ。
でっかいなあ~。
ため池の周りにある谷水などを、全部ここへ引いているそうです。
そういえば、上勝には小さなため池もないなあ。平地がないからでしょうか?

ため池の水口を開けると、この大きな用水路に流れてきた後、
2本の水路へと別れていきます。
なんと、その2つの水路へ水を分ける役割をしているのは、
水門でもなく、堰板でもなく・・・なんと水路の真ん中にどでんとあるこの石!
この石の位置を少し移動させるだけで、2本の水路へ流れる水量が変わるそうです。
なんとも驚き!
下流の人から「水がこんぞ~」と言われると、石の位置を微調整して水量を加減するそうです。
アナログだけど、昔から伝えられてきた技術、文化なんだなと感じます。

 そして末端の水路のほうへ行くと、今もまだ素掘りの水路が残っています!
手入れをするのはとても大変だと思いますが、いい味をだしています。
上勝町内でも水路はコンクリートやパイプに代わっているところが多いので、
素掘りは少ないか、ほとんどないのでは?

素掘りの水路は維持管理が大変です。
せっかく引いてきた用水が土地にしみこんだり、割れ目からもれてロスが多くなることや、
脇にある土が雨やシカなどの動物が歩くことで崩れ、水路を埋めてしまいます。
昔はどこも素掘りでしたが、水のロスを防ぎ維持管理が楽になるようにコンクリートで固めたり、
パイプに変わっています。
それ自体も悪いことではないですが、上勝では人工物に変えたところは、
前から田んぼにいた生き物がいなくなったり、減ったりしているようです。

田んぼは人の手が入っているので自然の状態ではありませんが、
人の営みに合った生き物は田んぼに集まってきたり、産卵したりしています。
逆に田んぼをやめてしまうことが自然破壊になっているのかな?と思いました。
人と自然、生き物のつながりは本当に繊細ですが、密接なものだと感じました。
人のためだけじゃなく、周りに住んでいる生き物のためにも田んぼを復活させなあかんなあ。

まだまだ上山の紹介をしたいのですが、長くなってきたのでpart2へ続けます。

2011年7月25日月曜日

第1回上勝学講座「上勝晩茶」無事終了しました!!

講座の開催告知が遅くなり、何人の方にご参加いただけるか・・・と心配しながらの開催となった、
第1回上勝学講座「上勝晩茶」が無事終了しました!
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
ではでは、開催中の様子をご紹介します。

まずは講師をしていただきました、上勝神田茶生産組合の組合長である武市功さんから、
上勝晩茶の独特な製法や、晩茶農家さんの高齢化・後継者問題についてのお話を伺いました。
そして、上勝晩茶の味見もします。



上勝晩茶について勉強した後は、さっそく茶摘み体験へ移ります。
茶畑へ移動した後、武市さんから摘み方を教わります。
茶摘みと言っても、枝を指でつまんで葉をしごき取ります。
しかも、その指には針金を巻いて、葉が取れやすいように工夫をしています。
個人的には、「茶摘み」というよりかは「茶しごき」と言ったほうがいいんじゃないか?
といつも疑問に思っています。

さて、10時半頃から茶摘みに取りかかります。
この畑のお茶葉を全部摘むぞ!!と意気込んで、とりかかります。
なんたって20代~40代の働き盛りですもの、少しでもお役に立てるようにたくさん摘みたい!!
お茶摘み前の茶畑の様子はこちら。


お昼の休憩をはさんで、さらに14時半までむしる、むしる、むしる。
大人9人で3時間がんばった結果が、こちら。


全部摘もうなんていう目標が大きすぎたことが一目瞭然ですね・・・。
これだけやったのに数本しか丸坊主にできず、がっかり。
それでも、なんとか麻袋2袋がいっぱいになるほどのお茶の葉を摘みました。
お茶摘みの大変さが痛いほどわかりました。
これを70代のおじいちゃん、おばあちゃんが一日中やっていると思うと、
もっと若いもんが手伝わんでどうする!?と思いますね。


さて、次は加工の工程を見学させていただきました。
ここでも、おじいちゃんが作業のリーダーです。
お茶の葉をまず茹でます。ゆでた後はお茶の葉を摺って繊維や細胞を壊します。
そして樽へ入れ、杵でついて詰めていきます。
それぞれの作業は力仕事なので、それをサポートするための手作り機械も一緒にがんばります。


樽が満タンになったら、殺菌作用があるという芭蕉の葉を敷いて、
重さ160キロ(!!)の重しを載せます。
最後にお茶の葉のゆで汁を注いで約2週間、空気がない状態で発酵(嫌気的発酵)させた後、
お茶の葉を天日干ししたら完成です。




上勝町内では7月上旬~8月上旬頃まで、毎日この作業が行われています。
暑い最中に作業をしなくてはいけないので、お茶作りは本当に大変な作業です。

私は今回の上勝学講座「上勝晩茶」の回で、晩茶農家さんの高齢化と後継者不足の問題、
作業の大変さ、そして上勝晩茶の魅力を知ってもらい、農家さんをサポートする人が一人でも
多くなってほしいと思い、企画をさせていただきました。
今年のお茶摘みシーズンはもうすぐ終わりを迎えますが、
ぜひ来年もこのような機会を設けたいと思っています。
今回参加してくださった方、残念ながら参加できなかった方にも、
ぜひお茶の葉の摘み手や加工工程を手伝うサポーターになってほしいなと思っています。

最後になりましたが、講師をしてくださった武市功さん、企画・運営にご協力くださった
株式会社カミカツーリストの溜本弘樹さん、そしてご参加いただいた皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
(もり)

2011年7月20日水曜日

晩茶の木は台風にも負けず元気です

すごい台風が過ぎ去って、上勝町内の川は増水、道には木の葉と枝が散乱、
あちらこちらの道の法面から水が噴き出しています。

雨風がすごかったことと町に残る台風の爪痕を見て上勝晩茶の木が心配になったので、
茶畑に木の様子を見に行ってきました。

葉が落ちていないか、ボロボロになっていないか・・・と心配して行ったのですが、
台風来たの?と思うくらい、木は元気でした。
今週末の上勝学講座で講師をしていただく武市さんに葉っぱは大丈夫ですか?と質問すると、
「雨風くらいではお茶の木は痛まんのよ~」と心強いお返事が返ってきました。
安心、安心。

今日はまだ霧雨が降っていますが、風もなく穏やかな天気になったので、
武市さんの茶畑ではお茶摘みをされていました。
昨日できなかった分を取り返さなくては!とみなさん作業をされています。

7月23日(土)の第1回上勝学講座は予定通り開催します!!
定員にまだ余裕がありますので、どしどしご応募ください!


(もり)

2011年7月19日火曜日

台風6号の威力

台風6号の接近で上勝町は大荒れの天気になっています。

学舎近くの道が倒木で塞がったり、河川はご覧の有様。



泳ぎに覚えのある私も、この流れに落ちれば助かりそうにありません。

橋の上から見てるだけでも迫る濁流に押される感じがします。

そして差していた傘は風圧で裏返りました・・・

そろそろ退勤アワーですが、ブログご覧の皆さんも気をつけてお帰りください。
(宮井)

里の祠を歩く。

去る16日(土)、徳島大学総合科学部で民俗学を教えておられる高橋教授

と上勝町八重地地区の祠調査をしてきました。





昔から身近な場所にあった信仰の対象、「おふなた(船戸)さん」

ご覧の通り、里の坂にあって足腰の病にご利益があるそうです。

かつて50戸以上あった八重地地区も今は30戸余り。集団移転した消滅

集落があったり、高齢化が進んで祀るのが難しくなった祠は、中心集落

の寺社にて合祀されているそうです。

遠く峠を越えての旅路、旅の無事と里の安寧を祈ったであろう山の神さま

は、ところ変わっても村人たちを今も見守ってくれていることでしょう。


徳島の伝統文化・芸能を紹介されてる高橋先生のブログはこちら!

http://vinoshin.blog21.fc2.com/


(宮井)